経口避妊薬(OC)を長期に使用すると、クローン病になりやすく、病気の進行にも影響があると報告されました。

クローン病とは?
    クローン病(Crohn’s disease)は,原因不明の消化管の炎症性疾患です。若年者に好発し,主として小腸,大腸,肛門を侵すが,全消化管にも病変は起こりえます。

避妊薬は、クローン病を発症させると報告されたのは、2013年。(Gut2013;62:1153-159)

避妊薬の使用のクローン病の進行の影響については明らかにされていませんでした。

スウェーデンのクローン病を登録されている患者2002~2013年と避妊薬登録されている女性患者4036例を対象としています。

経口避妊薬を使っているのと、クローン病の進行による手術との関係も検討しています。

約5年の追跡調査によると、482例がクローン病が進行していたために手術を受けていました。

また、避妊薬を使っていないグループに比べ、手術する率は3年を超える使用群では、1.68と有意に高かったそうです。

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☞海外医学論文より
Gastroenterology2016;150:1561-1567