前回☞牛乳は安全な飲み物か?は、動物実験で、マウスに牛乳を与えると老化が促進してしまうことを紹介しました。はたして、人間ではどうなのでしょうか?
動物である結果が出たからと言って、人間にそのまま当てはまるわけではありません。そこで、大規模な調査が試みられました。
39~74才の女性約9万人、45~79才の男性約10万人を対象に、牛乳摂取量と骨折、死亡までの期間とその関連を検討しました。
女性では、死亡、骨折リスクが上昇
1日あたりの平均牛乳摂取量は、女性で240g、男性で290gでした。女性の平均追跡期間は20年で、その期間中に1万5500人が死亡しており、死因は心臓血管系で5200人、がんが3200人でした。骨折は、1万7000人が経験していました。
男性の平均追跡期間は11年で、その期間中に1万100人が死亡しており、死因は心臓血管系で4500人、がんが2800人でした。骨折は、5300人が経験していました。
1日あたりの牛乳の飲む量の比較
牛乳を1日あたりコップ3杯以上飲むグループ
牛乳を1日あたりコップ1杯未満のグループ
女性における死亡リスクは、3杯以上飲むグループでは、飲まないグループに比べて、リスク1.93倍でした。男性では、女性ほど著しくなく、1.1倍でした。
女性における骨折リスクは、ほとんど同じでリスクが減少は確認されませんでした。骨折予防に牛乳はよいということにはなりませんでした。
続く☞牛乳は安全な飲み物か? その3
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