世界初の家庭用妊娠キット「e.p.t.」は、1977年に発売されたが、当時のキットはまるで理科の実験キットのようなものでした。
キットには、精製水、鏡、試験管、羊の血中球が入っていて、そのキットを使うために、まず、採取した尿をひとまず冷蔵庫で冷やさなければいけませんでした。
ただ、妊娠しているかどうか調べるためには、産婦人科に出向き、医師の診察を受ける必要があったので、それを考えればこのキットの発売はかなり便利なものだったようです。妊娠キットは女性にとって、かなり身近なものになりました。
このように、他の選択肢を考えれば、当時の女性にとってかなり革命的な商品だったのです。その後、1988年には、ユニリーバが、「クリアブルー・イージー」を発売し、今ではお馴染みの棒状の妊娠検査キットで、だれでも使えてたちまち大ヒットになりました。