自然分娩より帝王切開の方が、産後における性交時の痛みが強いことがわかりました。

この研究は、オーストラリアで行われたもので、1500人を対象に産後1年半追跡調査結果の報告です。

術後3か月時までに全体の8割弱が性交を再開し、6か月時に94%、1年時には97%、1年半で98%が再開していたようです。

産後の初めての性交で痛みを感じる女性は多いと言われますが、分娩の方法、会陰裂傷などと産後の性交時の痛みとの関連を調べた研究は少ないです。

今回の追跡調査で、4人に1人は出産から約1年半まで痛みを生じるということもわかりました。

特に、帝王切開や吸引分娩をした女性は、自然分娩で出産した女性に比べ、痛みが持続する傾向にあるようです。

性交時の痛みは、分娩の仕方、会陰部の外傷、授乳法、産後の疲労、うつ、パートナーによる暴力による原因も考えられるそうです。

帝王切開が産後、長い期間に渡って女性の健康に影響を及ぼすことがわかりましたが、どのような分娩方法が産後の健康に長期の影響を及ぼすのか?は、今後の課題であろう、と述べています。

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要旨
Murdoch Childrens Researchi Institute
BJOG
21/Jan/2015