お酒を飲みすぎた後の二日酔いの予防に食べる、水を飲むという方法はよく試みられているかと思います。実際に、二日酔いにならないためにはどうすればよいのでしょう?
このことを検証するために、オランダの研究グループが、飲みすぎで、二日酔いなった経験のある大学生約800人を対象に調査を実施しました。お酒を飲んだ後の食事や水を飲むといった翌日の二日酔いとの関連を検討しました。
今回の研究により、どうすれば二日酔いにならずに済むかというたいへん重要な問いに対する簡単な答えが導かれました・・・。
飲みすぎて、二日酔いになった経験のある大学生800人に対して、当日のアルコール量と飲んだ後の水分摂取状況、翌日の二日酔いの程度をスコア化して、解析しました。
飲酒後、食事を摂っていた450人(全体の54%)と摂っていない残りの群とで比較すると、翌日の二日酔いのスコアに差は認められませんでした。
翌朝に重めの朝食を摂ろうとしたと答えた370人(45%)と脂っこい食事を摂ろうとした280人(34%)のいずれも中等度の改善が見られました。
水分の摂取については、飲酒中、寝る前といづれも劇的な変化は見られませんでした。
よって、結論ですが、今回の検討では、飲酒後の食事、水分摂取に対して、二日酔いの予防に対する有効な性は確認できませんでした。
※このように誰でも疑問に思っているけど、根拠がないことって多いですよね。海外の研究グループは、当たり前のように思っていたけど、実際はどうなのか?を真面目に検証することが多いのです。
世界中でアルコール乱用による社会的経済的負担が増大している中、「どうすれば二日酔いにならないのか?」というごくごくシンプルな問いへの答えが重要なのでしょう。
今回の新しい研究が示す答えは、「飲みすぎるな!」ということでした…。当たり前すぎて、がっかり?